「ナナちゃん、待ってて。」


柊くんはそういうと駅のトイレに駆け込んだ。

きっと"学校の外の柊くん"になるんだろうな。




「お待たせっ!!」


そう言った柊くんは、









あの柊くんだった。



「学校の俺じゃ、学校のやつらに気付かれるだろ?」

なんて言ってニカッと笑った柊くんはかっこよかった。






「あっありがとう。」


「んっ?」

「私のために変装してくれたん…でしょ?」




自分で言ったものの、
なんて恥ずかしい事をいってるんだろう。



「勘違いしてるみたいだが、こっちが本当の俺だからな。」


そんな事言ってる柊くんだけど、
顔が赤いのは何故?




照れた顔もいとおしいと思う私は柊くん依存性だな…。


あ!依存と好きは違うんですよ?