また、柊くんの声が…、


「って、………え?」



振り向いてみればいるよ、後ろに。

柊くんが、、、




「アンタ、バカじゃね?」


そう言ってフッと鼻で笑いながら靴を履き替える柊くん。


「帰るの…?」





「家…くるんだろ?」



柊くんはずるい。


誰にでもしてる優しさだとわかっても、
誰にでも見せてる笑顔だとわかっても、

期待してしまう。




期待させる柊くんは、












かなりずるい。



ずるくて、

でも、優しい。