「よろしくねっ」
雪乃に背中を押されてコンビニの前まで来たが…
私だって人間だよ?
女だよ?
不良、
怖いに決まってるよ。
「ナナちゃんじゃん!」
だがその声にハッと顔をあげた。
「柊くんっ!!」
そこには、"いつもとは違う"柊くんがいた。
「ナナちゃん、何してんの?」
柊くんはお構い無しに喋りかけてくるけど…
よく見てよ!?
柊くんと一緒にいる不良さん達が私をガン見してるの!!!
柊くんっ!
助けてよっ!!
なんて心の叫びも聞こえるわけなく、
「ナナちゃんの家、もう一つ手前の駅だよね?」
ズバズバ喋りかけてくる柊くん。