「いーお!!大丈夫?」 「恵那…二回やる?」 「はっ!?」 そしたら進藤先生と二回も二人きりになれるじゃんね。 チャンスじゃんね…。 「話せるチャンスじゃん。頑張ってみなよ。」 「む、無理だよ!! ……心臓破裂しちゃう。」 顔を真っ赤にしながら話す恵那は、どこか笑っているようにも見えた。 やっぱ嬉しいは嬉しいんだね、進藤先生と二人きり。 「ふふ、頑張ってね恵那!!」 「なっっ!!伊緒のが先でしょ!!」 あ、そうでした。 私は今日の最後で、恵那は最終日の最後。 私が先だったよ……。