ブー…ブー…ブー…… 「あ…っと、え、電話?」 学校の自転車置き場に自転車を止めていると、携帯のバイブが振動する。 見ると、ディスプレイには先生の文字がでていた。 普通だったモチベーションも、この文字を見た瞬間にみるみる上昇してくる。 ピッ 「もしもし片瀬ですが……。」 大声を出してしまいそうな位の気持ちを抑え、控え目に携帯に言葉をかける。 『あ、えっと…おはよう。』 すると、携帯から大好きな低い声が私へと届いてきた。 自分から電話してきたくせに、先生焦ってる。 ふふっ変なの。