先生と教官室2〜新しい道〜





ふれられている頬に伝っていく、暖かい涙。




私はいつからこんなに泣き虫になったのかな。





昔はちゃんと我慢できていたのに。






でも昔と一つ違うのは、流す涙全てが嬉し涙ということ。






「泣くなよ。そんな大した事じゃないだろ?」







「っっ大した事ですよ!!」






先生は自分の言葉の重さが解っていない。






私からしたらプロポーズにも聞こえる言葉を平然と言ってしまうのだから。






「…言っとくけど、プロポーズじゃないぞ?」





「え……あ、ははは。解ってますよ!!」






今のエスパーはあまり嬉しくなかった…かな。






恥ずかしい。






一人浮かれていた自分がバカみたくなってきた。






そりゃ、高校生相手にプロポーズなんかしないよね…。