「伊緒…だよな?本物だよな?」 「ふふっ、何言ってるんですか?私に決まってるじゃないですか!!」 震えていた身体が少しずつ落ち着いていく。 伊緒の温もりが安心をくれるようだ。 「何かあった?先生…。」 強く抱き締める俺の頭を伊緒は優しく撫でてくれた。 「伊緒を…失う夢をみたんだ。それが何かリアルで…」 情けない話し、本当に怖かった。 自分の何かが壊れていくようで…どうしよもなく身体が震えた。 「先生…大丈夫だよ…。」 優しい伊緒の声が俺の耳元で囁く。