「執事さん、あなた達は人質事件の被害者です。その身柄は、全て警察に保護されないとなりません」
「そうでした……我々も証拠品として記録されるのですよね。それが警察のやり方だ」
津田さんも、眉をしかめた。
どうやら、二人はあまり仲がよくないらしい……
困ったわね?
「本来ならば、お二人とも早急にこちらの機関で保護させていただきたいのです。せめて、受診なさってください」
「かしこまりました」
「今夜は、屋敷の外に護衛の警官を配置いたしますがよろしいですか?」
「ええ、よろしくお願いいたします。お嬢様も、安心して眠りにつく事ができるでしょう」