プッシュボタンを押すが、何度も何度も掛け間違えてしまう。手が震えて仕方が無いのだ。
やっと呼び出し音までにたどり着いた。
4回目のコールで年配の女性が電話口に出た。
「はい、木村です。」
「あ、突然 すみません、私は友美子さんと同じ小学校だった者で、山本麻由美と申します。えっと、友美子さんは今.....」
そう訊いた所で受話器から足音が聞こえてきた。麻由美の心臓は破裂しそうな位高鳴っていた。
「麻由美さんという方ですか?ちょっとお待ち下さい。」
年配の女性は何も疑いもせずに電話から離れてしまった。
「はい、私が友美子ですけど。」
友美子自身が電話に出た。麻由美の心拍はピークに達している感覚になった。
「あ、あ、久しぶり、私のことわかるかな?えっと、北小学校で一緒だった山本麻由美です。あ、今は大倉っていうんだけど。」
麻由美は慌て者のような口ぶりで話した。受話器を持つ手は汗でぐっしょり濡れていた。
「あぁ、覚えていますよ、すごく。久しぶりですね、突然どうしたのですか?」
麻由美には「すごく」という言葉が重くのしかかってきたように感じ、しばらく言葉が出せずにいた。
しかし何とかあの言葉を言わなくてはいけないと思い、一つ深呼吸をして思いきったのだった。
やっと呼び出し音までにたどり着いた。
4回目のコールで年配の女性が電話口に出た。
「はい、木村です。」
「あ、突然 すみません、私は友美子さんと同じ小学校だった者で、山本麻由美と申します。えっと、友美子さんは今.....」
そう訊いた所で受話器から足音が聞こえてきた。麻由美の心臓は破裂しそうな位高鳴っていた。
「麻由美さんという方ですか?ちょっとお待ち下さい。」
年配の女性は何も疑いもせずに電話から離れてしまった。
「はい、私が友美子ですけど。」
友美子自身が電話に出た。麻由美の心拍はピークに達している感覚になった。
「あ、あ、久しぶり、私のことわかるかな?えっと、北小学校で一緒だった山本麻由美です。あ、今は大倉っていうんだけど。」
麻由美は慌て者のような口ぶりで話した。受話器を持つ手は汗でぐっしょり濡れていた。
「あぁ、覚えていますよ、すごく。久しぶりですね、突然どうしたのですか?」
麻由美には「すごく」という言葉が重くのしかかってきたように感じ、しばらく言葉が出せずにいた。
しかし何とかあの言葉を言わなくてはいけないと思い、一つ深呼吸をして思いきったのだった。