店が閉店時間になる少し前に、麻由美は忙しくなる。二人で店を切り盛りしていてもやはり主婦、家事がしっかり待っているのだ。
慌ただしく住居のある2階に駆け上がり、台所へ向って夕食の準備に取りかかる。
ふと振り返ると、奥の部屋で美紗が机に向っていた。美紗は少しだけ落ち着きを取り戻したようで、せっせと宿題の算数ドリルを解いていた。
麻由美は美紗の横に立って、
「美紗、さっきのことだけど、やっぱりこのままじゃいけないと思うのね。きっと早紀ちゃんたちは面白くなってきてどんどんひどくなってしまうかもしれないじゃない?」
美紗は宿題の手を止めて、
「でも早紀ちゃんは私と二人の時は何でも話してくれるし、やさしいもん。ママ、何でひどくなるって思うの?早紀ちゃんは本当はやさしいもん、私はわかってるんだもん!」
麻由美は逆に質問されて困惑した。
主人にも話した方がいいのかしら、そんな思いがよぎった。
何となく気乗りのしないまま台所へ戻り、急いで食事の仕度に戻ったのだった。
慌ただしく住居のある2階に駆け上がり、台所へ向って夕食の準備に取りかかる。
ふと振り返ると、奥の部屋で美紗が机に向っていた。美紗は少しだけ落ち着きを取り戻したようで、せっせと宿題の算数ドリルを解いていた。
麻由美は美紗の横に立って、
「美紗、さっきのことだけど、やっぱりこのままじゃいけないと思うのね。きっと早紀ちゃんたちは面白くなってきてどんどんひどくなってしまうかもしれないじゃない?」
美紗は宿題の手を止めて、
「でも早紀ちゃんは私と二人の時は何でも話してくれるし、やさしいもん。ママ、何でひどくなるって思うの?早紀ちゃんは本当はやさしいもん、私はわかってるんだもん!」
麻由美は逆に質問されて困惑した。
主人にも話した方がいいのかしら、そんな思いがよぎった。
何となく気乗りのしないまま台所へ戻り、急いで食事の仕度に戻ったのだった。