アズサちゃんは東北の祖父母に引き取られた。アズサちゃんの両親は駆け落ちだったらしく、祖父母は孫を見るのが初めてだった。

自分の娘の死、孫の存在を同時に知った祖父母は不憫な孫をきつく抱きしめた。

「今からはここで伸び伸び暮らしなさい。愛情たくさん育てるからね」

アズサちゃんは嬉しくてたまらなかったに違いない。しかし愛され方を知らない彼女はだんだん窮屈になっていく…


「うるせーよ!いちいち干渉すんじゃねー!」

変わっていく孫に祖父母も涙した。愛情が伝わらない。


アズサちゃんも私の変わりを探すかのようにたむろしているヤンキーと連んだ。そして彼女も悪いことは一通りやった。

茶髪をなびかせてバイクで疾走しながら叫んだ。
「私はどこに向かってるの?」