アズサちゃんは両親が他界後祖父母に育てられた。しかしその生活も長くなく一年足らずで他界。その後今の家族に引き取られた。
家が近所で同級生ということで、義母は一番に私を紹介した。
「アヤちゃん、アズサっていいます。のんびりしてる子やから、色々よろしくね。」
一見するととても優しい家族に見えた。両親に兄弟が3人。アズサちゃんもその一員になれるのだと最初は喜んでいた。
「家族が団らんしてるごはん時には帰ってくるなって言っただろ!」
「2000円あげるから1ヶ月なんとか暮らせ。」
「殴られたなど、余計な事、外で言うなよ!」
アズサちゃんも「無」の感情を手に入れた。
私たちには色のない世界だった。今思い出してみてもすべて白黒の場面しか出てこない。
灰色の世界。
楽しいときは笑い、嬉しいときは素直に喜んび、辛いとき、悲しいときは「無」になった。
7歳の私たちが手に入れた「無」は今後色々と役にたつ。
家が近所で同級生ということで、義母は一番に私を紹介した。
「アヤちゃん、アズサっていいます。のんびりしてる子やから、色々よろしくね。」
一見するととても優しい家族に見えた。両親に兄弟が3人。アズサちゃんもその一員になれるのだと最初は喜んでいた。
「家族が団らんしてるごはん時には帰ってくるなって言っただろ!」
「2000円あげるから1ヶ月なんとか暮らせ。」
「殴られたなど、余計な事、外で言うなよ!」
アズサちゃんも「無」の感情を手に入れた。
私たちには色のない世界だった。今思い出してみてもすべて白黒の場面しか出てこない。
灰色の世界。
楽しいときは笑い、嬉しいときは素直に喜んび、辛いとき、悲しいときは「無」になった。
7歳の私たちが手に入れた「無」は今後色々と役にたつ。