「あ」

私と海路が校内に入って保健室に寄る為に
2階に上がろうとした時だった……

授業チャイムが鳴り、
教室や体育館から生徒が飛び出す中―……
彼は、

「美乙っ!!」

と、その沢山の生徒の中から一人の女の子を見つけ出した……
さっきまで傍に居たのに簡単に離れてく。

結局、私と海路は

『ただの友達』

だもんね?




彼女っていう資格には叶わないよ―…