ジャンプして下に落ちて行く途中、上から
あのバカな先生の怒鳴り声がして私は小さく笑ってしまった。
気が付けば、もう中庭に着いていて私は一緒に落ちた彼を探した。

「海路~?」

そう、声をかけてみると―……

「痛ってぇ~」

と声がしたので、そっちまで行ってみると
片腕が血だらけの海路を発掘した……

「今日も私の勝ち」

「何でだよ。

七星、女の癖にっ」

「だからデキが違うんだって」

「くっそ~

納得いくかよ。」


そんなに、
納得いかない?

たかが、3階から飛び降りて擦り傷程度な私と、
片腕流血な海路なだけでしょ??
いつの間にかアンタが勝負事にしただけ……


でも、
私にだって納得いかない事くらいある。