「あれ?
海路は一緒じゃないの?」


一緒だったよ―…
さっきまで、
隣に居たけど。でも、


「一緒じゃない。


私…ケガしてないし」

海路は片腕流血してるもん。今頃、保健室に葉山美乙と―……


「ふーん…?

葉山に会ったんだ」


彼は知っている。
私が海路を好きな事、そして、葉山美乙が苦手な事を―……
彼は座ったままの私の頭を手で撫でた。