私は急いで階段を上がると、前から来た誰かとぶつかった。 なんか… 漫画のワンシーンだな… 「すみません、 平気?って… 七星かよ」 私は顔を上げた。 そこで手を差し出してくれていたのは 悟(さとる)だった。 「なんだとは何よ」 「なんだなんか、言ってないだろ~が」 確かに、言ってない。 だけど悟の心の声が聞こえたんだよ!! とか心の中で言い訳してみたりしていると…