会話をしながら、歩くこと15分
目的地まであと少しという所で…私は見つけてしまった
「…ねぇ、菊香…」
「どしたの?急に止まって。歩き疲れた?」
「ううん…違う。あれ、見て?」
「…えっ…?」
私が指を差した方を菊香も見る
「…人だよね?」
「…だよね?」
私が指差した場所は、小さな神社の階段の下
そこに、人がうつぶせで倒れていた
見つけてしまったからには無視出来ない
2人でゆっくり近づく
「あの…大丈夫ですか?」
声をかけるが反応がない
「返事がない…ただのし「縁起が悪いこと言わないの!」
菊香の言葉を遮るために、大声を出した私
その声に、倒れてる人が一瞬ピクリと動いた