「はい、どーぞ」

「ん」


台所から帰ってきたクロから、ハーブティーを受けとる

クロも自分の分を煎れたらしく、俺の前に座った

そこで初めて気がついた…
クロのカップを持つ右手の甲に擦り傷があることに


「…それ」

「え?あ…」


俺が傷を指摘すると、クロは慌てて隠した

ってことは…俺が付けた傷だな?

たぶん、無理矢理廊下の端に寄せた時に壁に擦ったんだな