もしかして助けてくれたの!?
でもどうしてここにいるんだろう?もう暗くなってるのに…
ってか小さいって…一言多いよ…

「なんだてめぇ!何してくれてんの?」

「女の子に手を出す悪いやつから俺の大事なパートナーを守っただけですがっ!」

えっ!パートナー?
なんで?…あ…委員のかぁ。

「ヒーローごっこか。かわいいなぁ。小さいくせに。」

「うつわの大きさならあんたより大きいけどな。」

「んったく。調子にのってんじゃねぇぞ。」

不審者は、ナイフを突き立てて筑紫さんに突っ込んできた。

「だめ――――――っ!」
私は、とっさに叫んでしまった。
私のせいで、筑紫さんが死んじゃう。嫌だ、いやっ!皆に人気者の筑紫さんが死んでしまうなんて。
私は、不審者に向かってバックを投げつけた。

「いってぇなぁ。どいつもこいつもちまちました攻撃ばっかりでよ。」

「きゃあっ!!」

不審者はターゲットを筑紫さんから私に変えたようだ。もう私死ぬんだ。
ナイフと私の身体までのきょり10㎝をきった。
まぁ、皆の人気者が死ぬより地味で暗い私が死んだ方が全然いいよね。
サヨナラみんな。

バシンッ

ガシャン…

私は、目をつむってしまい、よくわからなかったけど、私が助かったことはわかった。