二階の一番奥の部屋に案内された

「ゆのに一つ聞きたいことがあります!」

とってもニヤニヤしながら期待の眼差しを私に向けてくる。

「なっ…なに?」

「今日、委員の仕事のとき筑紫君ともう一人男の子来たよね?あの人何者?」

「たぶん、筑紫さんのお友達…なんで?」

なんでそんなことを聞くんだろう?ってか、なんでその人が来たこと知ってるわけ!?

「いやっ!私、実は…あの人のこと前から気になってて…」

えっ!?初耳だよ!!初恋は先生なんじゃないの!?
前からってことは…中2になる前だよね…
はぁ…そんな話全然聞いてないよ…

「そうなんだ…先生となにかあったの?」

「実は先生、結婚が決まったみたいで…それで落ち込んでて、車に引かれそうになった時にとっさに助けてくれたのがあの人だったんだよね…」

先生が結婚!?そんな話も知らないよ…
もしかして私、情報音痴…ってか、車に引かれそうになったって話も聞いてないよ…少しは話してくれてもいいじゃん!!

「そんなことがあったの!?じゃあその恋がうまく行くように私も応援する!」
でも、友達が頑張ってるんだし協力しなくちゃ!!