「やばいな。あの足の回転。速すぎる。」

よく見てみれば、同じ委員の筑紫斗雅だった。
私より若干小さいのにあのスピード。
あれは、すごい。誰もが感動する走りだった。

タイムは、6秒50。
中学生にしては速すぎる。

「ねぇねぇ。ゆの、あの人と同じ委員だよね?」

「そうだけど…なんで?」
なぜそんなことを聞くんだろ?

「いやっ!あの人みんなから人気じゃん?委員が同じならゆの、あの人とお近づきになれるかもよ!!」

いや、別に近づきたい訳でもないし…

「うん…まぁ別にあの人とお近づきになりたい訳でもないし…近づいたところで何もないし…」

「またまたぁ〜ゆのったら〜。羨ましいぞ!そんな容姿を持ってて!!」

ん!容姿?
こんな不細工女の容姿が羨ましい!?
絶対ありえない…
ゆなの方が可愛いくせに!
「そんなことないよ。」

そんなこんなで、ゆなとしゃべってたら体力テストが終わった。