暑いから窓を開けた。




湿った風が入り込んでくる。





菜帆を座らせてあたしも隣に座る。




「何があったの??」







菜帆は下を向いたまま黙り込んでしまった。




菜帆の手をそっと握った。





少し震えてる。






そして





菜帆の瞳からは





涙が流れてた…





「ゆっくりでいいよ?話せるまで待ってるから」




あたしは



いつも菜帆に助けられてる。




あたしも菜帆の力になりたい。





あたしだけ幸せは嫌。




「あのね………」




暫く経つと菜帆が話し出した。