「美優が幸せで本当に嬉しいよっ。いろんな事あったもんね!!」 菜帆が弱々しい笑顔で言った。 菜帆はこんなに弱々しく笑う子じゃない。 「でもね、菜帆も幸せじゃないとあたしは幸せじゃないよ?」 あたしはそう言って菜帆の手を引っ張って教室を出た。 使われていない教室に入る。 最近、ここはあたし達のたまり場。 4人でいつもここに集まる。