待ち合わせ時間が近くなって、私は家を出た。 場所は駅前のカフェ。 俯きがちにゆっくりと歩く。 この前まで世界はキラキラと輝いていたのに、今は色を失ってしまった。 世界で一番私が悲しい思いをしているんじゃないかとも思ってしまう。 途中、すれ違ったカップルが幸せそうで余計悲しくなった。 手を繋いで寄り添って、幸せそうに笑いながら輝く太陽の下を歩くカップル。 私もハルキとそうしたかった。