「こーはくっ、オッハ!」
元気な声が聞こえたかと思ったら、
後ろから抱きつかれた。
橋本琥珀、高3の17。
「ふぁ~…おはよぅ」
そんなことには動じず、私は大きなあくびをしながら返事をした。
周りからは、クールだと言われるが、
どこかぬけてます。笑
「コラー!あくびなんかして。
もっと女の子らしくしなきゃ、いつまでたっても塔亜く…」
――モガッ
私はあわてて、彼女の口をおさえた。
「大声で言うなっ!みのりのバカ!!」
そう。
塔亜(トア)とは、私の好きな人。
優しくて、イケメンで...
兎に角モテるんですよ、彼。
そして、私の気持ちを知る
唯一の人物が、親友のみのり。
優しくて、可愛くて、
でもイジワルで…