ウエイターはバースの服装を見て、あくまでも笑顔で言い続ける。
「だいたい何で私が払わないといけない――」
抗議しようとした時、店の外から甲高い悲鳴が響いた。
「魔獣よー!!」
「!?」
バースはウエイターを振り離し急いで外に飛び出した。背後からウエイターが「お客様!」と叫んだが、バースは無視した。
外に出ると、街の出口から魔獣が大量に攻めて来た。住人は突然の来訪者にただ声を上げ逃げ惑うだけ。