「あの、代金は…?」
「……」
ジュリア達がいたであろうテーブルには、空っぽになった皿が大量に積まれていた。それを見てバースは、
「知らねえ。私はあいつ等と何の関係も無い」
そして店を出ようとするバースの腕をウエイターが掴んで来た。
顔は笑っているが、腕を掴む手には、逃がすまいと力が入っている。
「明らかにお知り合いですよね?払って下さい」
「だから知らねえって!」
「とぼけるなら、教会に連絡させて頂きますよ」