「ねー、どんな人?」
「どんな人って言われてもな…」
頭を掻きながらバースはダリアを思い出す。
「年齢はお前と一緒で、栗色の髪で、明るくて、優しくて、お前より可愛かったよ」
「何それ」
「はは」
ヘウ"ンの頭に手を置く。
「とにかくいい奴だったよ」
「やっぱりバースが殺したんじゃなかったんだね」
「……」
その言葉にバースは手を下ろし、公園の風景に目を向ける。