そして視界の隅に揺らめく影を見付けた。その瞬間バースは一直線に衝撃波を放つ。
衝撃波を撃った事で視界が晴れ、バースが捕らえた影はただの看板だった。焦り過ぎた。
「クソッ!」
後悔する間もなく、すぐにゼウスを探す。そして、背後から不気味な声。
「力を無駄遣いしただけだったね」
「!?」
振り向こうとした時、痛みが全身を駆け回った。
見ると、ゼウスの剣が背中から腹部を通り、貫通している。
「ゼウス…てめぇ…」