『遥人くん超かっこいー♪澪愛もそう思うでしょ?』
あたしの親友、香織は写真集を嬉しそうに見せてきた。

あたしは男に興味がない…
男に興味がないと知っていても
未だに呼び出すのは何故!?


学校が終わって、いつも通り電車に乗り込む。
「ふわぁ…眠たいからちょっと寝よ…」
ゆっくりと瞳を閉じた。


『__お客さん、お客さん』
んん?何かどこかで呼ばれてるような…。てゆうか気持ちよく寝てたのに起こさないでよ!って、ん!?よく見てまると、乗客あたしだけじゃん!なんで?さっきまであんなに居たのに…
『あのー、もう終点なんで電車から降りていただけませんか?』
駅員さんが申し訳なさそうに言う。全然悪くないのに可哀想にね。って…ぇ。今、終点って言ったよね?
「今…何て?」
『しゅ、しゅうて…「えぇぇぇ…乗り過ごした…」

とりあえず降りたけど、今からどうしよう…。
「ここ、何処なのよ…」