「かわいくねー!」


けらけら笑うくせに。



「んーで、どれさ」


あたしのシャーペンをくるくる回しながら、反対向きに座り問題集に視線を落とす。



顔が…近いよ。

あと少し動いたら、髪に触れそうで。

いきをするのも難しいままで。




「…こ、これ…っ」



「あ〜。これね俺も苦手だった。これは――………」






走り書きの字は少し汚くて、でも説明はわかりやすかった。


これで学年首位だもん。


絵にかいたよーに出来過ぎてる。


あたしなんか、相手にされないよねぇ―…。



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