「…ん〜…」


こんな方程式解ける人いんの!?


教科書と参考書とにらめっこして数分。


「これ…ん〜?」


くるくるペンを回しても、こんな風に上手くは回転してくれないあたしの頭。



「ったぁ!」


いきなり頭に衝撃。



「…お前うるさい。」


頭上から声がして、顔を上げると、プリントを丸めてしかめっつらの凌。



「だってわかんないぃ〜」



わざとらしく『痛い』って頭を撫でながら、すねてみせた。







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