「秋野…アンタ、兄貴と
仲えぇんやな。」
隣の宮田が声を掛けてくる。
「え…?」
「んまえぇわ。」
「なんやねん」
「あ、和幸が、秋野の
メアド知りたいやって」
「誰やねん」
「あいつ。」
「嫌や…ただのデブ」
「失礼やな」
「とりあえずメアド
教えんから!」
もう、なんかムカつくわ。
「俺にも、教えてくれん?」
また懲りずに話しかけてくる
宮田。苛々する!
「なんでや」
「知りたいねん…」
「なんでや」
「兄貴が、あそこまで
女子と仲良くするとか
珍しいねん…」
「え?」
「んまなんでもない!」
「言わんかったら教えんよ」
「あとで話すわ」
おそらく、先輩には
なんかあったんやな。