何を考えて自分のこと鬼だって言ってるの?
私まだ人の心を読む力が弱いから肝心なところがきこえないよ…。
そう思ってたら、

「え…真梨って人の心の声読めるの?」

平助はちょっと嫌な顔をした。

「あ、たまにですよ。本当にたまに。ものすごく声がこもった声ならばたまに聞こえるだけです。」

総司は笑顔を崩さず、

「私の心の声ですか。私は何て言っているのですか?」

「どうして知っているのに聞いてくるの」

「おい。お前…誰だ?女がなぜ此処にいる?」

いきなりの声に皆一斉にその声の主を見た。

「おい。聞いてるのか?」

その声の主は芹沢鴨だった。
初めて真梨を見る芹沢は真梨に睨みながら質問をする。