いつの間にか早朝から日が昇り、昼近くになっていた
そして家の中から聞こえてくる銃声
それだけでヤバい、と思い一度仲間と顔を合わせた
銃を使っているから最低死ぬ可能性も考えられる
だから最終的な意志の確認と用心しろという意味で顔を見合わせた
すると皆、強い瞳で頷いてくれた
だから俺らは脚を進めた
もう家の中から銃声がしていて、どこから入る…なんて考えている場合じゃなくて…
正面突破した
そこで、近くのカフェで待っていろと言った筈の朱莉が来た
帰れ、と説得しても返ろうとせず…
こいつのしつこさは俺らがよく知っている…
蓮香を探せと説得してきたときは毎日毎日俺らの元に来て、襲われかけても明日も来ると言い放つほどだ…
だから仕方なしに連れて行った
銃声のする方向へ走って行くと、黒い服を着たやつらが廊下にズラリといて、そいつらは「パーティー会場にいる侵入者及び裏切り者を打て」的な内容のことを話していた
そいつらの懐には銃やナイフ
これは危険すぎると判断した俺らは、二手に分かれ朱莉を別のところに連れて行った
最近耀太と朱莉の仲が親密になってきていることを知っている俺は、耀太に彼女を屋上に連れて行けと言い、行かせた
たぶん耀太が朱莉を襲おうとしたことがあり、耀太が朱莉に謝りまくっていたから仲良くなったのだろう
嫌がってはいたが、さすがにこの状況に自分は不利だと悟ってくれ、朱莉はしぶしぶだが、屋上へ行った