どのくらい時間がたっただろう
あたしの腕からスルスルと抜けて行く温もり
それに寂しく思ってしまう
爽があたしの目の前に立つ
そして、久しぶりに目があった
蓮香『………』
爽「………」
なんとなく見つめあってしまう
彼の瞳はやっぱり綺麗だった
それを見て、思い出す
蓮香『どうして…
ここにいる、の?』
さっきまで自分からも抱きしめていた人に言う言葉ではないだろう
だけど、聞けずにはいられなかった
返ってくる言葉に期待していた
なんとなく、良い気がして…
だけど、言われたのは
爽「ゴメン」
と言う、一言だった