そこに居た人は肩で大きく息をして、あたしを見ている その姿は確かに… 蓮香『そ、ぅ…』 声がしっかりと出せなくて、最後は掠れてしまったが その姿はあたしが意識をなくす前に見たものだ どうしているの?なんて考える暇もなく… 柑橘系のいい香りに包まれた 久しぶりに嗅ぐその香り 懐かしさと嬉しさに涙が溢れだしてきた