気がつけば、いつの間にか倒れている陸と恭
陸は頭から血を流していた
もうこっちに戦える人はいない…
これまで…なの?
絶望が目の前に迫ってきた
死ぬの?
あたしは、何もできなかった
蓮香『カハッ』
相手はお構いなしにあたしたちを蹴りつけたり、殴りつける
まだ銃がないだけましだったかもしれない
あたしが見える範囲に居る潤たちも、蹴られたりしている
「あれ?この女美人じゃん?」
あたしを蹴っていた男がそう言った
そして近くにいた2、3人に声をかけ始める
それは
「どうせ殺すんだったら…」
「ヤってもいいよな?」
というようなものだった