悔しくて



血を流す彼らが守れなくて



情けない自分に嫌気がさす




ギリッと歯を食いしばったところでどうにもならないが、こうしなければ自分の不甲斐なさに悔しすぎて耐えられな



手を堅く握る


すると、隣から朱莉の手がそれを崩しにかかる



が、小さくて弱い朱莉の握力



あたしには到底及ばなかった


ついつい俯けば、爪の後が付いているところもあれば、血も溢れだしていた



だけどそれに痛みを感じないほどに、自分に怒りを感じていた