チラリ、と周りを見渡せば…
さっき潤が叫びながらこっちに向かってきていたこともあり、視線が集まっている
何があったのか、と動きを止めていたようだがすぐにハッとし、銃を構えなおす
だけど敵が意識をしっかりさせたのだから、こちらも…
恭たちが眼光を鋭く光らせ、あたしたちに向けられている銃口が放たれる前に動き出し、こちらを向いていて無防備な敵たちを蹴散らした
だけど…
敵の数は一向に減らないし、傷ついて行くあたしたち
避けることができない…
避けたくない、という思いからすべてをできるだけ被害の少ない所にあて、庇いきっていても、もうたくさんの血を流した
皆は息切れしてきている
流石にヤバい…
さっきから立とうと試みるが、隣にいる朱莉に押さえられ…
押さえられなかったとしても、震える足では到底歩くことも無理で…
たかが記憶を思い出しただけで、こうも足が動かなくなるなんて…
それもこんな時に…