だけど俺は総長だ


№2の族の総長


しっかりしなくてはならない


今学校全体が蓮香1人抜けたことによって不安定になっていた


女子はただ単に“いなくなって寂しー”ぐらいのやつもいれば、泣いている奴もいたけれど…



男子は魂が抜けたようだった


黒春の下っ端に蓮香を慕っていたやつもいた


あの優しさと明るさが俺らを引きつけていた


学校は蓮香の話題で持ちきりだった


俺らにしては大事件


だけど世界から見ればちっぽけなことだ


だから俺がいつまでもこんなままじゃ駄目なんだ


こんな時だからこそ俺は皆を引っ張って行かなければならない


そう自分に言い聞かせた