これは爽から誕生日に貰ったものだ
桜の形をしたネックレスがあたしの胸元で光る
これはずっと付けていたからばれたのか…
蓮香『…ハァ』
小さくため息を漏らし、あたしは恭を見た
蓮香『じゃ、俺が誰かわかるよな？』
ニッと笑って挑発するように言う
恭「ああ、渡辺高校に通っている神上蓮哉、だろ？」
そう言って恭はにやりと笑った
いつからばれてたんだよ…
別にばれたって困ることはないけれどさ…
蓮香『ハァ…』
あたしはもう一度ため息をついた
恭「無言ってことは肯定を意味するんだけど？」
そう言われて、もう答える必要はないと思い黙ったままにした
