潤「だけどさ、蓮香に会った瞬間にその言葉の意味に気付いた」



そう言って、潤は何かを思い出すように、表情を歪めた



潤「目、死んでた」



そう言った潤の顔は、とても悔しそうだった



だけど胸はまたどきりと鳴っていた



“目、死んでた”


目が死んでいた


あたしはあの時



潤が来てくれた日



人と関わらないなんて思っていた


だからか、目が死んでいたのだろう



それを兄は気づき




潤も会った瞬間に気づいた




喉が熱くなり、目も熱くなる