蓮香『ゴメン』



まず、あたしは謝らなきゃいけないと思った


お兄ちゃんに呼ばれて、あたしが引っ越したところにまでわざわざ来てくれた


そして優しく見守ってくれていたのだ


ずっと心配させていたのだろう


なのにあたしは何も言わずに



結果、心配をさせすぎた


まずは謝るべきだとしか思えなかった


だけど、謝るだけでいいわけがない



こんなに心配してくれている潤を、このまま無視なんてできるはずがなかった




蓮香『ありがとう』


これも言わなければならないと思った


心配してくれて…


見守ってくれて…


優しくしてくれて…



兎に角



このままじゃ駄目だ



潤は謝ったり、感謝の言葉を求めているわけではないのなんてわかりきっている