あの時姿の姿はウィッグがまだ銀色ではないときだった筈



ちょこっとおちょくったらめちゃくちゃキレられちゃったし…


そんな状態+暗かったのによく顔を覚えてたな


あたしは心の中だけで拍手をした


蓮香『あのときは悪かったな〜』


と、ニコニコした顔でいうあたし



恭「うざ…」


蓮香『…』


睨まれて、うざ…で返されたらちょっと困る


あたしは少しぐらい嫌味を言われたところでキレない



蝶凛の総長だったから安い挑発に乗らないようにしてたから



あ、また思い出しちゃった


忘れなきゃいけないのに



否、あたしが忘れたいだけだが…



何が変わるだよ


せっかく髪色まで変えて心機一転て感じで頑張ろうと思っていたのに…



これじゃ意味ないじゃないか



ハァと小さなため息をついてから、視線だけを動かして恭を見る