一筋


もう枯れたと思っていた涙が流れる



「蓮哉…?」


と後ろから呼ばれてハッとする


今は蓮哉で、いるのは閻鬼という暴走族の前


スッと息を吸い込んで笑う


大丈夫


できないことなんてないんだから



蓮香『何だ?』


いつも通りを装って、平然と答える


さっきの電話であたしが言っていたことを聞いていた彼らなら、だいたい予想はついているだろう



陸「よし、お前倉庫に来い」




………は?



蓮香『どこからそんな思考回路が出てきたの?』


あたしは半分呆れていた



意味がわからない