そんなことを考えているうちにも、雅は近づいてくる


後ろには陸がいて、いつの間にか腕をがっちりと掴まれていた


糞…


油断してしまった…



しかも陸はまだ笑ってがる



雅「神上さん?」


気づけば目の前にはニヤリと笑った雅


これはピンチだ


逃げたいが、逃げることができずアッサリ連行されてしまった







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ついたのはやっぱり屋上



夜になりかけている空はどんよりと暗い


遠くではキラキラとネオンが輝いている


たぶん繁華街辺りだと思う



だけど、そんな景色に見とれている暇はなかった