蓮香『雅…?』


ニコッと笑って言ってみるが絶対に口元はひきつっているだろう…



そこには雅がいたのだから


それもものすごく冷たい笑みを浮かべた


ついさっき少しでも楽しんでいた自分を呪いたくなった…




雅「どこに向かってたんですか?」


カワイイ顔をしてニッコリと笑いながら言う雅


可愛いくせにその冷笑は駄目だと思う


やっぱりギャップ萌えだ


萌えはしないけど


蓮香『え…と、自分の教室に決ってるだ…自分の教室でございます』


雅の後ろの黒いオーラが強すぎてついつい敬語になってしまう


雅「どうして走ってたんです?」


首をコテンっと傾けた雅


ウオッ


今のは反則

怒っててもかわいくみえた


雅「聞いてますか?」



蓮香『は?…い』


つい“は?”とか言っちゃったけど“はい”という返事に直しておいた