「・・・!ルイ!」

また誰かがあたしを呼んでる。

あ、そうだった・・・もう学校に着いたのかなぁ?

なら起きないと…



「ふぅぁあ・・・」


「でっけ―あくび!つか、おまえ寝すぎ!」



あ、またサッキーだ。



「ごめん・・・。ちょっと疲れてて・・・」


「まぁいいけど。もう市内だから起きといた方がいいぞ。」


窓の外を見たらホントに市内だった。


「そっか・・・。あたし、いびきとかかいてたりしてないよね?!」


「・・・かいてた。」


「マジで!?恥ずかし!!」


「ウッソー。普通にぐっすり寝てたよ」


「よかったー・・・あー、死ぬかと思った。つか、乙女の寝顔見てんなよ!」


「ハハハッ、ルイの寝顔に落書きしようと思ったんだけど、不幸な事にペンが見つからなくてできなかった。」


「ふふふ・・・不幸なのはサッキーだよ・・・。あたしのパンチを食らえないサッキーが。」



パキポキパキ・・・・(指の鳴る音。)



「!ウソだってウソウソ!だから怒んなって!」