「薫!」
ガラス扉を開けて、来店していた優がこちらを見て叫んだ。
「こっち。こっち」
優に向かって手を振った。
もう、優に手を振るのは今日で最後だ。
「待った? 時間ちょうどのはずなんだけど」
優は近づいてくると、そう言いながら真向かいの席に腰を下ろした。
腕時計を見ると、2時ちょうどだった。
「うん。私が早く来過ぎただけ」
「そっか。もう注文した?」
「うん。優も何か頼んだら? 店員さーん」
私は遠くにいた男の店員に声をかけた。
店員が席まで来る。
優はメロンソーダを注文して、それと同時に別の店員が私のアイスカフェオレをトレイに載せて持って来てくれた。
私はさっそく、ストローを口にくわえた。
グラスを触ると氷が入っているから冷たかった。
吸い込むと、ストローから液体が上がってくる。
口内にカフェオレが到達すると、ミルクの甘さとコーヒーの香ばしさを感じた。
コーヒーの苦味をミルクの甘さが包み込んでいる。
喉が渇いていた私は、それを吸って飲み続けた。
優は片手で頬杖をついて、だるそうにしていた。
ガラス扉を開けて、来店していた優がこちらを見て叫んだ。
「こっち。こっち」
優に向かって手を振った。
もう、優に手を振るのは今日で最後だ。
「待った? 時間ちょうどのはずなんだけど」
優は近づいてくると、そう言いながら真向かいの席に腰を下ろした。
腕時計を見ると、2時ちょうどだった。
「うん。私が早く来過ぎただけ」
「そっか。もう注文した?」
「うん。優も何か頼んだら? 店員さーん」
私は遠くにいた男の店員に声をかけた。
店員が席まで来る。
優はメロンソーダを注文して、それと同時に別の店員が私のアイスカフェオレをトレイに載せて持って来てくれた。
私はさっそく、ストローを口にくわえた。
グラスを触ると氷が入っているから冷たかった。
吸い込むと、ストローから液体が上がってくる。
口内にカフェオレが到達すると、ミルクの甘さとコーヒーの香ばしさを感じた。
コーヒーの苦味をミルクの甘さが包み込んでいる。
喉が渇いていた私は、それを吸って飲み続けた。
優は片手で頬杖をついて、だるそうにしていた。